8月に入り、バケーションシーズンも本格化。お出かけや旅行の計画を立てていらっしゃる方も多いかと思います。観光やアクティビティも楽しいですが、リゾート地やホテルなど非日常な場所ならではのおしゃれを楽しむのも旅の醍醐味ですよね。
そんな旅先でのコーディネートを考えるところから、旅はすでに始まっている気がします。ただ、旅支度をする中でちょっと迷ってしまうのが下着の準備です。移動中は楽なものがいいけれど、おしゃれした時はバストシルエットにもこだわりたい。でも、下着を入れるカバンやスーツケースのスペースは限られているし……。
今回はそんなお悩みを解決するヒントをランジェリーライターの川原好恵さんにお聞きしました。川原さんはランジェリー展の取材を中心にヨーロッパへの渡航は30回以上にもなるのだそう。その経験の中で培った下着選びや収納のコツ、さらには持っていくと役立つ旅の必需品まで。たっぷり語っていただきます!
<下着選び 1>ストレスがない、シルエットの邪魔をしないが基本
こんにちは。ランジェリーライターの川原好恵です。
まず最初に、下着選びについてお話しさせていただきます。
海外滞在中は、あちらこちらととにかく動き回るので
・着けていてストレスがないもの
・洋服のシルエットの邪魔をしないもの
が基本中の基本です。
そのため、着慣れているもの、少なくとも1回は着けたことがあるもの、そして洋服のシルエットにひびかないものを選びます。
パートナーやお友達との旅行の時は、新しい下着を購入される方も多いと思いますが、できれば新しい下着は事前に1日だけでも着用しておくのがおすすめ。万が一、サイズが合わなかったり着け心地が悪かったりすると、その不快感からせっかくの旅行も心から楽しめなくなる心配があるからです。
合わせる予定の服と一緒に着てみて、ブラジャーが胸元からのぞいたりしないか、ショーツのラインがボトムにひびかないか、あるいは太陽の下で下着が透けたりしないか確認しておけば万全です!
<下着選び 2>万能なブラジャーはノンワイヤーのモールドカップ
上記2つのポイントを押さえたブラジャーとして、私が旅に持っていく事が多いのが
・ノンワイヤーブラ
・モールドカップブラ
です。
自分のサイズにきちんと合ったブラジャーは、ワイヤー入りでもストレスはないのですが、やはりノンワイヤーが無難。さらに、タイトなシルエットのトップスを着た時に凹凸が出ないように、モールドカップのブラを選ぶことが多いです。
“ラクなのにキマるブラ” は、その2つの条件をクリアしている旅のマストブラと言えるアイテム。脇高で段差が出やすい部分をカバーしてくれる安心感と、合わせる服を選ばない3Dモールドカップが作るシルエットはデイリーにも活躍するのはもちろん、まさに旅向き。
私自身は、厚手のカップで盛るのも、盛ったバストシルエットも苦手なので、A〜Cカップ対応のSサイズMサイズでも厚過ぎず薄過ぎないほど良いカップで、自然なバストシルエットになるところも気に入っています。
<下着選び3>1枚持っていると便利なストラップレスブラ
私が海外に行くのはだいたい冬なのですが、先日行った国内旅行で重宝したのが“まるでエアブラ”です。
最近は大人の女性も肌見せファッションを楽しむ方が増えていますよね。私もその一人ですが、ストラップレスブラって落ちないようにアンダーがキツめだったり、シリコンテープが付いていたりするものも。バストに貼り付けるタイプのブラもありますが、私自身は苦手です。
“まるでエアブラ”は「しっくりいくストラップレスブラが見つからない」という方に試していただきたいブラ。ワイヤーもボーンもシリコンテープもなし。背中のバックストラップで調整するので窮屈な感じがないのもポイントが高いです。
これらのブラ以外に、長時間のフライト時は伸縮性のある生地を使ったボンディング(接着)仕様のハーフトップブラを着けることが多いです。
1回の渡航はだいたい7・8泊。取材がメインのため、朝早くホテルを出て帰るのは夜遅く、洗濯をする時間も気力もないので、日数分の下着を持っていきます。
<下着の持ち運び1>ブラジャーはランジェリーケースに収納
次は持ち運びの仕方をご紹介します。
化粧品やらアクセサリーやら下着やら、女子は何かと荷物が多くなりがちですが、上手に収納してスマートに旅したいもの。
私は、ブラジャーはランジェリーケースに収納してスーツケースに入れます。ノンワイヤーでもブラジャーはデリケートなものですし、何よりカップがつぶれて変形しないことが大切だからです。
モールドカップブラは折り畳まずに入れられるランジェリーケースに、コンパクトに畳めるハーフトップなどは小さめのランジェリーケースに入れます。
<下着の持ち運び2>お気に入りの袋に入れてテンションアップ!
インナーや靴下などは、アイテム別に大小の袋に入れてスーツケースに入れます。
実は私、この小さな袋を集めるのが大好き。これらはその一部です。
ランジェリーブランドからノベルティとしていただいたり、刺繍に惹かれて購入したり。
ホテルに着いてスーツケースを開けた時に、これらの可愛い袋で埋められていると、見た目もきれいだし、なんだか幸せな気持ちになるんです。
Tシャツやニットなども大きめの袋に入れ、ホテルに着いたから整理しやすいように収納しています。
<下着の持ち運び3>ランジェリーケースはスーツケースの上部分に
型崩れしないようにランジェリーケースに収納したのに、他の荷物で押し潰されてしまっては、せっかくの工夫も台無し。スーツケースに入れる時はその位置にも配慮しましょう。
スーツケースの持ち方や置き方にもよりますが、私がいつも入れるのは持ち手近くの写真のグレー部分。スーツケースを運ぶ時に一番上になるので他の荷物で押し潰されにくく、型崩れの心配も軽減されます。
そして、キャスターが付いている下部分には靴やデニムなど比較的重いものを。靴下やハンカチなど型崩れを気にしなくてもいいものは小袋に入れ、隙間を埋めるようにして入れると上手にパッキングできると思います。
<旅に持参するもの1 >腹巻、シルクインナー、レッグウォーマーで万全の冷え対策
最後は、長期旅行に私がかならず旅に持って行くものをご紹介します。
クーラーに弱い私は、夏の旅でも冷え対策は万全にしていきます。必需品はこちら。
・シルクの腹巻
・シルクの長袖インナー
・レッグウォーマー(足首カバー)
です。
冬用の厚手の腹巻だとかさばるし夏はまだ暑いので、薄手のシルク素材の腹巻を持参します。旅先、特に海外では夏でも夜はぐっと気温が下がることも。とはいえ、肌着を着るほどではないし、肌着を着るとサマードレスなどが着られなくなる場合もあります。そんな時に腹巻はとっても便利。秋口にはネックウォーマーとして使用することもあります。
シルクは天然のエアコン素材と言われるだけあって、暑い時も寒い時も快適に過ごせる優秀素材。シルクの長袖インナーがあると、想定外の気温変化があっても対応できます。できれば、肌着っぽさがないトップスとしても着られるものが着回しできてベストです。
私の場合、足首が冷えると全身が冷えて不調になりやすいので、レッグウォーマーもマスト。裸足でサンダルをはいていても、新幹線や飛行機に乗ったらレッグウォーマーを着用します。最近は疲労回復も兼ねて、リカバリーウェアブランドのものを愛用しています。
<旅に持参するもの2>一日の疲れを癒す入浴剤とエッセンシャルオイル
バケーションも出張も、旅で一番大切なのは体調管理です。
私は疲れを溜めないように、一日の終わりは入浴剤を入れてバスタブに浸かるようにしています(ヨーロッパではバスタブ付きのホテルを見つけるのも一苦労ですが……)。
シャワージェルは海外でも簡単に手に入りますが、やはりいい香りのする入浴剤やバスソルト、中でも日本的な香りがするものが好きです。
日本っぽいパッケージの入浴剤は、現地でちょっとお世話になった方にプチギフトとしてお渡しすることも。すごく喜んでくださるし、かさばらないので少し多めに持参します。
あとは、エッセンシャルオイル。
ラベンダーのエッセンシャルオイルの香りを嗅ぐと、時差ボケでも眠りやすくなりますし、好きな香りのエッセンシャルオイルを数滴ティッシュに垂らして置くと、初めて滞在するホテルの一室も自分の部屋のようなリラックスできる空間に。
これは、ホテルに着いて荷解きが終わったらかならず行う、私にとって旅の大切な儀式です(笑)
いかがでしたか?
何か一つでも皆さんの旅支度のヒントになれば嬉しいです。
楽しい旅行で素敵な夏の思い出をたくさんつくってくださいね。
<ご紹介したブラジャーはこちらです>