ランジェリーコラム

ランジェリーライター/川原好恵(Yoshie Kawahara)

2022年開催パリ国際ランジェリー展のメインビジュアル

2020年1月に開催された「パリ国際ランジェリー展」のメインビジュアルには、体型、年齢、肌の色、それぞれ異なるモデルが並びました

体型に個性があるように、
美しさの基準は人それぞれ

最近、耳にすることの多くなった「ボディポジティブ(Body positive)」という言葉。

「ありのままの自分のからだ(体型)を愛し、肯定しよう」という考えですが、常にポジティブであることを求められることに違和感や負担を感じる人を中心に「ボディニュートラル(Body neutral)という言葉も広がっています。

こちらは「ポジティブに捉えられない感情も含めて、自分のからだを受け入れよう」というニュアンスがあります。

いずれにせよ、体型に個性があるように、美しさの基準は人それぞれ。

モデルのようなバランスの取れた体型だけが美しいのではなく、それぞれの美しさがある……そんなメッセージだと私は解釈しています。

2022年パリ国際ランジェリー展のランウェイの様子

2020年の「パリ国際ランジェリー展」のショーでは、年配のモデルもステージに登場しました

モデルのような体型でなくても、自己ベストでOK!

「ボディポジティブ」も「ボティニュートラル」も、ありのままの美しさを受け入れる言葉ではありますが、キレイになりたいという想いを否定するものでも、何もしないことを推奨するものでもありません。

モデルのような体型でないから、キレイになる努力をしても意味がないのではなく、そこにはあなたならではの美しさが存在する。

スポーツに例えるなら、オリンピックに出られないからと言って、毎日練習する意味がないのではなく、自己ベストが更新できればOK!それに自己ベスト更新に向けての練習量は、もともとの体力や環境もあるから、それぞれ異なっていて良し、ということだと思います。

パリのランジェリーショップ

パリのランジェリーショップでも様々な体型や肌の色の女性が集合したビジュアルが大きく掲げられていました

自己ベストへ導く、もっとも身近なアイテムが下着

そんな自己ベストを目指すために、食べる物に気を使ったり、トレーニングしたり、エステサロンに通う方もいらっしゃるかもしれません。

それらももちろん効果的だと思いますが、私は、自己ベストのために一番身近で一番簡単なのが、下着だと思うのです。

自分のからだにぴったり合ったサイズの下着、バストメイクできるブラジャーを着けるだけで、背筋が自然と伸びて姿勢が良くなり、バストも上向きに。

そうなると同じ服を着ていても、シルエットが違って見えてくるから不思議です。

それに姿勢が良くなると、立ち姿や所作に余裕が生まれ、内側から自信が湧いてくるよう。

機能を備えたワイヤーブラはもちろんですが、最近はノンワイヤーでもラクだけで終わらないバストメイク力に特化したブラジャーにも注目していて、選択肢の幅がどんどん広がっていくのは嬉しい限りです。

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若い時はちょっと気恥ずかしかったけれど、年齢を重ねた今だから着られるようになったフリルのワンピース。新しいファッションにもまだまだ挑戦したいです

自分を肯定するための大切な相棒が下着

私も人生半世紀を過ぎ、思わぬところにおニクがついたり、お気に入りのパンツが入らなくなったり、肌がくすんで似合う色が変わったり……。

年齢を重ねることで抗えない変化はありますが、それでも“今の自己ベスト”のために下着を選ぶことは、私の大切なルーティン。

ボディポジティプでもボディニュートラルでもいいですが、自分を肯定するための大切な相棒が下着であることは間違いありません。

川原好恵

Profile:文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ファッションウェブサイトなどで執筆・編集を行う。服飾専門学校で講師も務める。

Instagramアカウント|@yoshiekawahara