“ピタッとブレないブラ”開発ストーリー
デザイナー/川俣誓子(Seiko Kawamata)
Profile:服飾専門学校を卒業後、アパレルブランドのパタンナーを経て、MICの前身となる会社に入社。企画アシスタントとして業務をスタートし、パタンナーに。現在はデザインも行いOEM(相手先ブランドによる製造)では、数々のヒット商品を生み出す。趣味はパリの街歩き。コロナ禍が落ち着いた後の渡仏が楽しみ。
「着けなきゃ」ではなく、
毎日「着けたくなる」ブラジャーを
「年齢を重ねてもキレイなバストを保つお手伝いをしたい」、そんな想いから“ピタッとブレないブラ”は生まれました。
姿勢の崩れや前屈みの動作など、日常生活の中でも、バストを支える乳房内部のクーパー靭帯が伸びる要因は多々あり、それが、下垂などバストラインに影響が出ることがわかっています。
もちろん、世の中には、補整ブラと呼ばれるものが色々とありますが、バストラインの崩れが気になってから着用する補整ブラではなく、20代からバストケアできるブラジャー、そして「着けなきゃ」ではなく「着けたくなる」ブラジャーを目指しました。
細かい縫製指示が入った資料と、使用する素材・資材を染めたサンプル
ピタッとブレないブラのご注文はこちらヒントは食器や精密機器などを保護する
凹凸スポンジ
開発に要した期間は1年10ヵ月と、納得のいくものが完成するまで思っていたより時間がかかりました。「バストケアする」という目的達成の大きな一歩となったのは、丸い突起のようなものがある凹凸モールドカップです。
ヒントは、食器や精密機器などの保護材。衝撃や振動を吸収するために凹凸のあるスポンジが使用されているのを見て、それをブラジャーに応用できないか試行錯誤していた時に出合ったのが、この凹凸モールドカップ。
そのカップを採用することで、日常生活でのバストの揺れからこの凹凸が守ってくれ、ケアするブラジャー完成への突破口が見えてきました。
開発の大きな一歩となった凹凸モールドカップ
機能性と毎日着けたくなる着用感を
両立させるため試行錯誤
バストをケアするブラジャーを追求する一方で、もうひとつ課題となったのが着用感です。どんなに機能が優れていても、窮屈で帰宅したらすぐに外したくなるブラジャーだったら意味がありません。
そのため、ワイヤーの肌あたりを和らげる仕様にしたほか、カップ下の土台を通常ブラに使用する素材ではなく、ふんわりとした感触で伸縮性のあるウレタンシートにしました。このみぞおち部分が程よく伸びることで、すごく着けやすく感じます。
そして、カップ裏からストラップへと続くパネルを仕込み、バストの揺れを抑えつつ上向きバストを叶える構造が完成したのです。
大人可愛い印象のアンティークローズ、響きにくい落ち着いたグレー、下着では少し珍しいカーキも作成しました
肩甲骨を寄せて姿勢を意識し、
本来の美しい姿へ……
そして、もうひとつこだわったのが、肩甲骨を寄せる背中の構造です。
私達の生活は、スマホを触ったりPC作業をしたりする時間がすごく長いですよね。それによって知らず知らずのうちに猫背になり、それがバストラインの崩れの要因になることも少なくありません。そこで、姿勢を意識できるよう、肩甲骨を寄せるバックパネルを採用しました。
一般的なブラジャーとは違う構造ですが、着用すると自然と肩甲骨が寄って、胸が開き、背筋が伸びるのを感じて頂けると思います。
姿勢が美しいと、目線が上がって首が伸び、本来の美しい姿へと導かれる……開発段階で協力してくださった約40名のモニターの女性達を見ていて、私はそう確信しました。
普通のブラジャーにはない、左右の肩甲骨を繋ぐバックベルト(ブラジャー裏面)が美姿勢のヒミツです
繊細なレースで機能を包み込み、
美しいブラショーツセットに
そんな様々な機能を備えたブラジャーですが、それを全面に出すのではなく、あくまで下着として美しくありたい……そう思って、繊細なリーフ柄のレースを贅沢に使いました。
試作では花柄のレースでも作ってみたのですが、ちょっと可愛すぎたので、大人っぽくてシンプルなリーフ柄を選びました。
お揃いのショーツも同様にたっぷりレースを使い、ヒップの身生地とレースの剥ぎ目もひびきにくいようにフラットな縫い目にしました。
ぜひセットで身に着けて、下着のおしゃれを楽しんでいただきたいです。
レースを贅沢に使用し、ボトムにもひびきにくい仕様にしたショーツ
ピタッとブレないブラは当オンラインストアにてご購入いただけます
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